創始者 中村 忠 について

誠道塾創始者 中村 忠 会長について

経歴:

中村忠会長は、1942年2月22日に樺太で生まれました。戦時下、『孟母三遷』のごとく北海道、青森、秋田と転居し、その後、東京豊島区に移住し、1953年中学2年生の時に近くにあった極真会館の前身である大山空手道場に入門しました。16歳で当時史上最年少にして黒帯を取得し、1961年には19歳で全日本学生空手選手権に出場し優勝しました。またその頃、座間の米軍キャンプで空手の指導を始め空手道指導のキャリアをスタートさせました。1964年大学卒業をまじか控えた頃にタイに遠征し、ルンピニー競技場でムエタイチャンピオンと対戦し勝利しました。翌年に、極真会館本部の初代正師範代を務めた後、1966年に極真空手普及のため渡米、5年後にニューヨーク・マンハッタン14丁目に極真会館北米総本部道場を開設し、同時に初代北米委員長に就任、北米における極真空手普及に尽力しました。当時は、まだ日本人に対する差別や偏見があり、風当たりが強かったにもかかわらず、強靭な精神力と信念を持って道場を守りましました。その間、全日本空手道トーナメントや1975年に開催された第1回世界大会の運営に尽力し、また主審を務めました。1976年自身の理想とする空手道を追及するため極真会館を離れ誠道塾を創設しマンハッタン23丁目に総本部道場を構えました。その後、ニュージーランドをはじめ少しずつ海外支部が増えていきました。1978年からハンディキャップを持つ人々やドメスティックバイオレンスなどの被害者のためのプログラムを開設し、さらにそれらの特別プログラムを維持、継続するために1986に誠道塾ベネフィット基金を設立しました。また毎年開催されているベネフィットトーナメントでは収益金からニューヨーク市を通じて数多くの慈善団体に寄付を行って社会貢献に努めています。1988年には自伝的著書「人間空手」が主婦の友社から出版されました。空手道を日本の伝統文化ととらえ、高い誇りと矜持を持って45年以上にわたり数多くのニューヨーカーに空手道を指導してきました。現在も自身が考案した独自のカリキュラムに則って、性別や年齢を問わず世界中の多くの人々に誠道塾空手道の心と技を伝えている。

功績

米国において、今日ほど日本文化が浸透する以前の1960年代より活動を開始。1976年ニューヨークに自ら世界誠道空手道連盟を設立し、現在まで40年の長きにわたり日本の伝統的武道である空手の普及に努めている。

単に技の強さだけを求めるのではなく、人々の生活に入り込み、年齢、性別、人種、ハンディキャップを越えて、人生を意義深くするために学び、「心・技・体」ともにバランス良く高めていく『人間空手』を標榜し、日本文化の要諦である『礼節』、『思いやり』の精神を体現して日本のイメージアップに寄与した。

毎年開催されるベネフィット・トーナメントで得られる収益金を、ニューヨーク市、米国赤十字、NYPD、FDNY、9.11被害者基金等に献金するなど、米国社会に対する慈善活動に積極的に従事し、日米間の友好親善促進に貢献している。